洋菓子職人、和菓子職人、パン職人、、、どれにしようか迷っている人へ
製菓分野を志す場合、その中でもパン、和菓子、洋菓子等、基本的にはどんな職人になるかを選ぶことになります。
「美味しい物を作ってお客さんを喜ばせたい」という思いはいずれも同じですが、だからこそ迷ってしまう方もいると思います。
今回は製菓分野で活躍する職人の特徴についてご紹介します。
○洋菓子職人とは?
洋菓子職人とはいわゆるパティシエのことです。洋菓子店や菓子メーカーに勤める人が多いくなっています。製菓スペシャリスト本科の学生のほとんどがパティシエになります
パティシエという言葉が浸透してから洋菓子に対しての需要も多くパティシエの求人自体は増えているので、勤務先は多岐に渡ります。
美しくデザインされたケーキなどは目でも楽しむことができ、お客さんの笑顔が見られる素敵な職業です。
学歴や資格は必要ありませんが、「製菓衛生師」「製菓製造技能士」など将来独立する際に必要だったり、自分の技術を証明するための資格があります。
製菓衛生師国家試験対策をしっかりと行い専門学校を卒業することで受験資格を得られます。「製菓製造技能士」は実務経験が必要です。
将来自分だけの店を持ちたいと思っている人はぜひ資格のことも視野にいれておいてください。
年収については上記2種と変わらず300~400万円前後が平均ですが、企業に勤める場合はもう少し多く、また自分の店を持ち、繁盛すれば大幅に年収はアップします。
洋菓子は種類も多く覚える工程も煩雑なため、高校卒業後にすぐ就職するよりは専門学校を出てから就職する道を選ぶ方が多い傾向です。
○パン職人とは?
パン屋やホテルのレストラン、パン工場などで活躍するパン職人。
パン人気はとどまることを知らず、お洒落なパン屋や原材料にこだわりのパン屋など新店舗もあとを立ちません。
昔の町にあるパン屋よりも相場はあがり、インスタ映えするパンや、今までにない組み合わせのパンなど実に種類も様々です。
朝早くから働くパン職人は、粉の配合や成形、焼きまでを行います。
粉の配合などはその日の天気や温度、湿度により変えていかなければなりません。
パン職人になるにはどこかのパン屋で修行しながら技術を取得するか、専門学校に通うかどちらかを選びますが、最近は専門学校に通ってから就職する人が増えてきています。
以前より専門学校自体の知名度や進学率が上がっていること、また未経験のままパン屋に就職すると、洗い物や接客などパン製造に関係のない仕事を回され、いつまでもパン製造に関われない可能性もあるからです。
もし、未経験でパン屋に就職する場合は、あらかじめどのぐらいでパン製造に関われるか確認したり、熱意とやる気を伝えておくといいかもしれません。
求人データによりますとパン職人の年収は200万円台が約16%、300万円台約33%、400万円台が約27%で、400万円台までの人が全体の75%以上を占めています。
朝から立ちっぱなしで、小麦粉など重たいものを運ぶ重労働ですが、あまり年収は高くありません。
それでも人気な職業であり、やはりパンを作ること自体の魅力、また買いに来てくれるお客さんとの繋がりに魅力を感じる方が多いようです。
独立する場合には「製菓衛生師」や「パン製造技能士」など資格も必要となってきます。
これらは実務経験を積むか、専門学校に通うことで取得することができます。
○和菓子職人とは?
美しく伝統的な和菓子は大きく分けて生菓子や干菓子の2つになります。
蒸す、練る、焼くなどの技術を駆使し繊細で芸術的な和菓子を作る和菓子職人。和菓子店や菓子メーカーに勤める人がほとんどのようです。
和菓子店は個人が経営していることが多く、従業員も少人数なことが多いです。他の従業員と上手くやっていくコミュニケーション能力も必要となってきます。
茶道とともに発展してきた和菓子は、わびさびや季節感などを再現するので美的センスも必要となってきます。一般的に和菓子職人として自立できるまでには、10年ほどかかるようです。
「餡炊き3年、薪焚き5年」などといわれている奥の深い職業です。
雇われる店や会社によりますが中堅の和菓子職人で年収は300万円から400万円ほどと、日本全体の年収の中央値付近となります。
和菓子店に雇われ自立するまで腕を磨き自分の店を持つ夢を抱く人も少なくありません。
新しい和菓子の形を生み出したり、アイデアがあればヒットして人気店になると年収は大幅にアップします。
それには技術面だけでなく、経営センスや先を見通す力も必要となってきます。
もし、将来は自分の店を持ちたいと思っている人は下積み時代から経営についても勉強しておくといいでしょう。
和菓子職人になるのに資格は必要ありませんが、自分の店を開くには「製菓衛生師」「製菓製造技能士」などの資格も必要になります。
「製菓製造技能士」は実務経験が必要になりますが「製菓衛生師」は専門学校で取得することができます。
和菓子職人もパン職人同様、最近は専門学校で和菓子についてのいろはを学んでから就職する人が増えているようです。
○迷ったら専門学校で全部学ぶこともできる!
パン職人、和菓子職人、洋菓子職人、それぞれ魅力があり、もちろん大変なこともあり、迷う人も多いかと思います。
高校卒業するまでに決められそうにない人は専門学校で相談したり、全部を学ぶ方法を探すのも一つの手段です。
どの経験も無駄になることはありません。洋菓子の知識も和菓子に活かされますし、パンの技術も洋菓子に活かされます。
神戸国際調理製菓専門学校の製菓衛生師科も製菓スペシャリスト本科も1年目は洋菓子和菓子パンすべてを勉強しますので、入学してからでも進路について考える余裕はあります
憧れの職人になるために、まずはオープンキャンパスなどへご参加ください。
自分のなりたい将来像がさらに明確に見えてくるかもしれません。