料理ができなくても大丈夫!初心者でもついていける調理師専門学校の授業内容とは?
本校では毎年オープンキャンパスを開講していますが、よく「初心者でも大丈夫ですか?」といった質問をいただきます。
やはり世間ではあらかじめ料理の技術がないと授業についていけないと考えている方が多いように感じます。
さらに調理師の専門学校はきつい、授業スピードが速いといった印象で懸念されている方もいます。
しかし、そんなことはありません。
そもそも、学校は料理ができる人が行くとこではありません。
今回は料理未経験者でも安心して学べる調理師専門学校の授業内容を紹介していきます。
調理師専門学校とは
調理師専門学校は正式に都道府県知事から指定を受けた調理師養成施設として、プロの調理師を育てる教育機関です。
つまり学校教育法と調理師法の2つの法律の定めによって、必要な一定の基準をクリアしている専門学校と言え、調理師専門学校とは一般的に卒業と同時に調理師免許と専門学校卒業資格を取得できる学校になります。
詳しくは「【国家資格】調理師免許をご紹介!取得方法やメリットをご紹介」も合わせてご確認ください。
中でも、神戸国際調理製菓専門学校は兵庫県知事から指定を受けている神戸で唯一の調理と製菓が学べる専門学校として1985年に設立されました。
入学資格は学校教育法第57条(高等学校の入学資格)に規定する者になりますが、調理師の専門課程の場合は高校卒業見込みまたは卒業資格と同等の資格がある者であれば、誰でも入学資格があります。
入学をするためには各調理師専門学校独自の入試方法がありますので、必ずご確認ください
調理師専門学校の授業内容とは
調理師専門学校は調理師として必要な知識及び技能を教える教育機関です。
よって、調理現場で求められるスキルを基準に授業内容が構成されている場合がほとんどです。
その内容と授業時間数は、すべての調理師専門学校が一概に同じとは限りません。
なぜなら調理師免許を取得するための6つの教育内容と必修科目960時間に各専門学校の特色がプラスされるからです。
では今回は必修科目になっている内容だけをご紹介していきます。
各専門学校の特色となる科目は、入学志望校のパンフレットを取り寄せてご確認ください。
食生活と健康
必要な食生活と健康に関する基本的知識を習得し、調理業務に従事するものとして、国民の健康の現状を把握し、その向上に関する法規や果たすべき役割を理解することを目標とする科目。
そのために健康に対する知識の習得、食育、環境保健、関係法規などについて学習する。
食品と栄養の特性
人は食事により健康的に生活を営むエネルギーを得ています。
その食事から得られる栄養素の種類や特製を学習し、調理師として、国民の健康の保持増進を担う調理師として栄養的知識を習得し、業務に生かせるようにしていく。
また多様化する調理業界において調理の幅を広げられるよう食品への理解を深める。
食品の安全と衛生
食品の安全の重要性を認識し、食品衛生に関する正しい知識と深い理解を身に付けることにより、高度は技能を持ち、食品の安全性確保において責任を果たすことができる調理師を養成する。
調理理論と食文化概論
地域社会や民族がはぐくんできた食文化の成り立ちや世界の料理の特性を理解し、グローバルな視野で食文化を捉えることで国際的な感覚を理解できるようにする。
調理実習
料理の基礎技術を反復練習により習得し、調理師としての役割、重要性を理解した調理師を目指していきます。
日本料理実習では焼き物や蒸し物、酢の物など代表的な日本料理に取り組み、最終的には会席料理のコーディネートができるようになることを目指します。
西洋料理実習ではフランス料理やイタリア料理、スペイン料理を学び、プロとして求められる高度な技術を習得します。
中国料理実習では基本的な技術を習得しながら、点心の高度な調理方法や海ツバメの巣、干しナマコなど特殊な食材の扱い方、薬膳料理なども学習します。
どんなことから始めるの?実習のステップをご紹介
調理師専門学校への入学を考えているけど、初心者だからうまくできるかどうかわからない、と感じている方も少なくないはず。
そんな不安を解消するため、一般的な調理師専門学校で実施されている1年間の実習の流れをご紹介します。
ステップ①4月~6月
入学してすぐの4月は調理服の正しい着方や調理器具の使用方法と清掃方法をしっかりと習得していくことから始まります。
調理に対する姿勢や衛生に関することは極めて重要ですし、すべての基礎にあたる部分なのでしっかりとマスターしましょう。
5月~6月は主に野菜の切りものや魚の火入れなどを習得するための実習がメインとなってきます。
日本料理、西洋料理、中国料理、すべての分野において初歩の初歩から始まりますので、今まで包丁も握ったことがないという初心者の人でも大丈夫だと思います。
ステップ②7月~9月
夏休みに入るこの頃には基礎が習得できている状態です。
座学や実習のテストが実施され、自己のスキルを確認することができます。
夏休み期間には自分の時間がたっぷりありますので、自主練習に取り組んだりしながらレベルアップしていきます。
就職活動と同時並行していきますので、少し忙しい期間になるかと思います。
ステップ③10月~12月
後期が始まり、実習は基礎的な反復練習を繰り返しながら、卒業後調理現場で求められるスキルを磨いていきます
そして外来講師を招いての講座が多くなりより一層応用的な技術や知識に触れる機会が多くなります。
また、専門学生限定の調理コンクールの予選が始まっていきます。
ステップ④1月~3月
卒業を控えいよいよ学生生活も終わりを迎えてきます。
1月には後期の実習試験があり、最終的な自分のスキルを確認する機会があったり、学生生活の集大成を披露する学園祭や卒業発表会などがあります。
卒業と同時に調理師免許を取得することができます。
料理の勉強をしたいと思ったら調理師専門学校へ!
今の時代、調理師専門学校に通わなくても飲食店を開いたり、調理師免許を取得することも可能ですが、いくら調理師免許を持っていても調理師としての技術を知識が無ければ、安心で安全な料理を提供することはできません。
もし、あなたが料理の初心者で今から料理の勉強をしたいと考えるのならば、調理師専門学校に行くことをオススメします。