調理師の専門学校は辞めたくなる?授業や実習について教えます。
調理系の専門学校ですが、中には途中で挫折してしまう人もいます。
理由は人それぞれで、やむを得ない場合も多いですが、授業内容についていけずに中退する場合もあります。
そこで、今回は調理系の専門学校では具体的にどのようなことを学ぶのかを詳しく紹介します。
何を勉強するのかあらかじめ知っているだけで、授業についていけるのかどうか不安であるという気持ちを解消することができるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
調理系専門学校の授業内容は実習がほとんど
授業と聞くと、義務教育のような座学をイメージする人が多いと思われます。
しかし、調理系学校の授業内容のほとんどは実習となっています。
実習については後ほど詳しくお話いたしますが、西洋料理や日本料理、中国料理などの技術を細かく学習をしていきます。
神戸国際調理製菓専門学校を例に調理系専門学校の授業を解説!
今回は本校、神戸国際調理製菓専門学校を例に調理系専門学校では、どのような授業が行われているのかを詳しく説明いたします。
もっとくわしく知りたい人は「調理スペシャリスト本科 総合を強化する2年間」をチェックしてみてください
食生活と健康
食生活と健康という科目では、調理師として求められる食生活と健康に関する知識の獲得を目指して学習をします。
また、健康な食事のためのアドバイスができるように食育などについても詳しく学ぶことができます。
授業テーマはこのようになっています。
- 調理師と健康
- 食生活と疾病
- 健康づくり
- 調理師と食育
- 労働と健康
- 環境と健康
食品と栄養の特性(栄養学)
食品と栄養の特性には2種類ありますが、栄養学からお話いたします。
栄養学では、食事から得ることができる栄養素の種類やその働きについて詳しく学んで行きます。
それから、提供する料理を食べる人たちが、健康でいられるように栄養に関する地租的な知識を学習し、調理師としての業務に生かせるようにします。
授業テーマは下記の通りです。
- 栄養素の機能と健康
- 消化と吸収
- エネルギー代謝と食事摂取基準
食品と栄養の特性(食品学)
続いては、食品学についてです。
食品学では、食品の特徴や、旬の時期、含まれる成分などについて細かく学習を進めていきます。
さらに視野を広げ、食品の生産から加工、流通システムなどに関する勉強も行うことで、食品に対する理解を深めていくことも授業目標の1つです。
学習テーマはこのようになっています。
- 食品の特徴とその性質
- 食品の加工と貯蔵
- 食品の生産と流通
調理理論と食文化概論
調理理論では、調理に関する基礎や原理を科学的根拠とともに学習を進めていきます。
技術の土台をしっかりと固めることで、さまざまな調理に応用していくことを目標としています。
授業テーマは次の4つです。
- 調理とおいしさ
- 調理の基本操作
- 食品の調理科学
- 調理設備・器具と熱源
調理実習
調理実習ですが、本当にさまざまな種類があります。
調理系と製菓系の2つの観点から解説していきます。
調理系には1年コースと2年コースがあります。
1年コースでは、次の5つの実習がメインとなっています。
- 西洋料理実習
- 日本料理実習
- 中国料理実習
- ゲストシェフ実習
- 総合調理実習
2年コースでは、さらに応用的な実習に取り組んでいきます。
また、講義最終日には「料理パーティ」を開催することが最も特徴的です。
さらに、料理パーティで行うのは調理のみではありません。
メニューの考案から、材料調達、調理、各テーブルの準備、ドリンク・フードの提供、パーティの司会、看板のデザインまですべて学生のみで行います。
実際に開催されるシチュエーションに近づけることで、まるで現場で働いているような貴重な経験を得られるでしょう。
下記に行っている内容をまとめます。「こんなこともやるんだ!」と驚くような学習もあるかもしれません。
- ディッシュペイント
- チョークアート
- フィンガーフード
- フラワーアレンジメント
- ラテアート
- 写真学
- デッサン
- カラーコーディネート
調理系専門学校で大変なこと3選
授業が忙しい
小学校、中学校、高校の授業も忙しかったはずです。
調理系専門学校では、たった1年から2年の学習で調理師として働くことができるようなカリキュラムを作成しています。
そのため、毎日、朝から夕方まで授業があります。
本校では、9:15から一時間目が始まり、15:50に6時間目の学習が終わります。
放課後はレベルアップレッスンというものを行っていますので、自分の得意分野を伸ばしていく特訓など、各々スキルアップのために自習に取り組んでいきます。
料理が苦手な人の場合、最初のうちは大変
当然ですが、料理経験の少ない人は慣れるまで、特に入学して間もない時期は苦労するかもしれません。
しかし、「調理師として働きたいけど、実は料理経験はあんまりなくて…」
受験生の中にはこのような方も少なくありません。
そのため、前期では基本的な器具の使い方から少しずつ学んでいきますから、初心者でも安心して学習することができます。
また、分からないことがあれば、専任の講師たちもいますので、すぐに質問することも可能です。
太る人も居る
調理実習は、調理をして終わりではありません。
自分の作ったものの味を自分自身で確かめ、次はどのように改善できるのかを常に試行錯誤しなければなりません
そのため、食べる量が増えてしまい、その結果、体重が増えてしまう可能性があります。
しかし、料理が上達していくことは非常に素晴らしいことです。
その料理スキルを活かして、低カロリーで美味しいものを作れるようにしましょう。
健康維持がトレンドとなっている現代では、低カロリー料理の需要が高まっています。
そのため、ヘルシーで美味しい料理を作るスキルは、調理関係の仕事に就いたときに必ず役に立つでしょう。
まとめ
今回は調理学校ではどのようなことを学習していくのかを詳しく紹介いたしました。
座学だけではなく、実習もかなり多いということが分かったのではないでしょうか。
「やることたくさんあるし、大変そうだな…」
このように感じた人もいらっしゃるかと思います。しかし、何か新しいことを始めるのは調理に限らず、非常に大変なことです。
特に最初のうちは苦労することもたくさんあるでしょう。
しかし、その困難を乗り越えることで、将来、自身のやりたいことにつながります。
本校では、初心者でも安心して学習できる体制を整えていますので、挫折することなく学習することができると思われます。
不安や困りごとなどあれば、いつでも専任の講師に相談してください。