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【解説】調理師免許取得のための試験の受験資格や合格方法について

調理師免許は国家資格です。

そして将来、食品に携わる仕事に付きたいと考えている方には必須の資格といえます。

この記事では、実際に取得するまでの勉強期間はどれくらいかかるのか?

試験の内容や難易度、合格率について解説しています。

さらに勉強方法や取得方法もまとめているので、ぜひ最後までお読みくださいませ。

調理師免許ってどんな資格?試験内容は?

調理師免許をとりたいけど、どんな資格か詳しく知りたい!という方にむけて試験を受ける前にチェックしてほしいことや、試験内容をまとめました。

調理師免許とは?

調理師免許は、食品の調理法だけでなく栄養や衛生についての知識をもち、安全な料理を提供できると認められた人が取得できる国家資格です。

資格概要について

時期・場所年1回、各都道府県で6~11月に実施(神奈川県は年2回)
試験科目①調理理論②食品衛生学③公衆衛生学④営業学⑤食品額⑥食文化概論
出題形式4択マークシートで筆記試験のみ
合格基準 全科目の合計6割の正答率

(※1)ただし極端に平均点を下回る科目がひとつでもあれば不合格になる場合もある。

(※1)各都道府県により、採点基準が違います。詳しくは受験場所役所にお問い合わせください。

受験資格について

調理系の専門学校に通わずに独学で資格を取得する場合、満たさなければならない条件があります。

必須条件は、大きく分けて2つあります。

  • 中学校卒業以上の者
  • 2年の調理実務経験

最終学歴に関しては、全員クリアできますが2年の調理実務経験に関しては細かい条件がありますので、注意が必要です。

実は該当しない職場にもかかわらず、知らないで2年働いていて、いざ「実務経験証明書」の発行を依頼するときに気づくパターンは結構よく聞きます。

採用される前に、調理師免許の実務にあたる職場なのかを必ず確かめておきましょう。

2年経つと実務経験証明書をもらえますので、受験するときに発行してもらいましょう。

2年の調理実務経験が下記の要項を満たしていれば「実務経験証明書」を発行してもらう権利があります。

勤務時間1日6時間以上
勤務日数1週間で4日以上
調理食数1回20食以上または日50食以上に該当する職場(飲食店、ホテルや旅館の調理場、スーパーや弁当屋での総菜の製造、学校や病院での給食施設)
勤務形態正社員でもアルバイトでも条件は変わりません。

「該当する職場」の落とし穴にご注意ください!

そもそもあなたには時間がなくもっと早く調理師免許を取得したいと考えているのならば『【徹底解説】1年で調理師免許を取得できる方法とは?をチェックしてみてください。

合格率は?難易度について

言ってしまうと試験自体の難易度は、さほど高くありません。

ただし合格率60%の数値をみるかぎり、しっかり勉強しないと落ちるくらいの難易度ということがわかります。

勉強を全くしていないという人は通用しないということは理解しておきましょう。

調理師専門学校に通って卒業をすれば、100%取得することができますので進学も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

攻略法はこれ!調理師試験に合格するためのオススメの勉強法をご紹介

調理師免許は参考書を読んで、足りない知識を補充すれば確実に合格できるわけではなく、身をもって体験をして知識と技術を自分の体に定着させてはじめて試験に挑めるものです

なかには「こんな問題、まちがわないよ…」という出題もありますが、どちらか判断に困る選択肢も中にはあります。

では、しっかりと自信をもって解答できるためのおすすめ勉強方法について解説します。

専門学校に通う

厚生労働省指定の調理系の専門学校に入学し、調理師免許取得のための必要な単位を取得した上で卒業すると同時に調理師免許を取得できます。

もちろん試験は受けなくても大丈夫です。

神戸国際調理製菓専門学校には1年間で調理師免許を取得できる調理師科もあるので、2年の実務経験をつむより早く、そして試験なし確実に取得できます。

もしも学科選びや学校選びに不安があるのならば『調理師の専門学校の学科を選ぶときに役立つ3つの視点』をチェックしてみてください。

通信講座に通う

ユーキャンなどの通信講座の活用もおすすめします。

独学は不安だという方や、絶対受かりたいけど専門学校に通う時間が取れない、また学費が高くて入学ができない方向けの勉強方法です。

項目別に要点をおさえて勉強でき、添削もしてくれるので効率的に勉強できます。

実務経験を積み、独学で受験

書店などでたくさん参考書があるので、まずは1冊買って出題傾向をつかみましょう。

出題内容の中には改定や変更がある場合を想定して、参考書は最新のテキストを選びましょう。

もしかすると働きながらの勉強になるかもしれませんが、自由な時間で勉強することもできますし、お金も安くで済みます。

調理師免許は食や衛生に対する知識を得られる、とても大事な資格です。

もし、今あなたがどこかのサラリーマンとして働いているけどキャリアチェンジとして調理師免許の取得を考えているのならば『調理師免許の取得方法を解説|キャリアチェンジで調理師になりたい人必見!』の記事も合わせてご覧ください。

自分のためにも、お客様のためにもちゃんと勉強しておいしい料理を振舞いたいですね!

受験日について

調理免許に関しては各都道府県が主導となり管轄をしているので、住んでいる地域で受験日が異なります。

自分がどこの都道府県の試験を受けるのかしっかりと注意をしておいてください。

今回は神戸国際調理製菓専門学校がある兵庫県の試験日程をご紹介します。。。

2022年兵庫県の調理師免許試験日程 

2022年の兵庫県の調理師免許試験日程は令和4年7月10日(日曜日)午後1時30分からです。

 兵庫県は関西広域連合というところが一括で免許等業務を担当しており、大阪や京都も含まれます。

詳しい日程や場所に関しては関西広域連合のホームページをご確認ください。

調理師免許を取得するメリット

調理師免許は食品を扱う仕事で、必須な資格ではありません。

それでもたくさんのメリットがあります。

ではどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

(メリット①)調理師免許を持っていることが採用条件の一つになっているところがある

本校は神戸で唯一、調理と製菓が学べる学校として、関西のみならず全国から求人票が届きます。

その中には調理師免許を持っていることが採用条件の一つになっている企業もあります。

例えば、皇室や領事館にお勤めするとなると、日本料理の伝道といったことも視野に入ってきますので、調理の技術・知識を持っている必要があるということで、調理師免許がなければ就職ができないというケースもあります。

(メリット②)給料が上がる

企業の中には資格手当として、その会社での業務や職務に活かせる資格を取得した社員に対し、給料を上げるといった福利厚生を採用しているところもあります。

調理師免許もれっきとした国家資格なので、その条件にあたると言えます。

(メリット③)飲食店を開業するときに必要な食品衛生責任者の取得が簡単になる

調理師免許を持っていると、食品衛生責任者の講習会が免除され、申請を行うだけで食品衛生責任者資格を取得できます。

つまり、飲食店を開業する手続きの一部を省略することができるので、開業のハードルも低くなります。

加えて、講習会に伴う受講料の支払いも受講時間を割くことも不要となりますので一石二鳥です。

商売繁盛をねらうなら調理師免許は取得しておきたいところですね。

まとめ

今回は調理師免許の受験資格や合格方法について解説しましたがいかがだったでしょうか?

自分は受験資格があるのか、合格するためにはどのような試験対策をしたらいいのかがわかったと思います。

調理師免許を取得をしてこれからの生活を豊かにしていってくださいね