【活躍する卒業生の紹介】西村屋 和味旬彩 料理長 穐原国和さん(兵庫県立武庫工業高等学校(現 兵庫県立武庫荘総合高等学校)出身
穐原国和さん
神戸国際調理製菓専門学校 調理師科(1年制)卒業
兵庫県立武庫工業高等学校(現 兵庫県立武庫荘総合高等学校)出身
いろいろな課題に立ち向かいながらも前進し続ける彼に話をお伺いした
高校時代の経験が料理の道の原点だった
高校生の時は山岳部に所属していました。
高校3年生のときに山岳部でイタリアにあるマッターホルン登山へ挑んだんですね。
その時に将来は大自然に囲まれたペンションを運営したいと思ったことが料理を学ぶきっかけです。
料理はもともと好きでしたし、工業高校出身ということもあって手先は器用な方だったので、決意は固かったです。
ペンションでおいしい料理を出すには調理師免許を取得しなければならないと思って決まりかけていた進路を変更し、調理師の専門学校に進学しました。
技術だけではない学校で学ぶこととは
学校では色々な日本料理の手法だけでなくフランス料理や中国料理の基礎となる知識や技法をしっかりと学び取ることができました。
特に印象に残っていることは集団調理実習です。
多くの食材を一度に調理する経験は今の自分の仕事にすごく活かされていることを実感しています。
学校で教わっていた当時はよくわかっていませんでしたが、食材の形や大きさを揃えることはお客様に料理を提供する立場として、大切なことなのだと改めて思います。
また集団で何かをすることも、料理長になった今学校で経験して良かったなと感じるところがあります。
今は『食』の魅力を次世代につなげたいという思いもあって中学校に食育の授業をしに行ったりしています。
素直な気持ちが料理人として持つべき心
私が思うこの業界を目指す若者に働く上で大切なことは素直な気持ちを持つことです。
スタッフの中でも素直な人は周囲の意見を尊重してすんなりと受け入れていると思います。
周囲の意見を素直に受け入れることは、周りの人たちと意見を出し合ったり、イレギュラーがある中でやるべき作業を決めていったりしなければならない料理の現場では、その都度、頑なに自分の意見を通そうとしたりすると、人間同士の衝突も生まれてお客様にも影響が出てきます。
それを防ぐためにも、料理長としてまずは「おはようございます」「ありがとう」「すいません」をしっかりと言えて、同僚たちと良い関係を保ち、風通しの良い職場を作るように心がけています。
西村屋和味旬菜 〒651-0086 神戸市中央区磯上通7-1-20TEL(078)232-3663