日本料理の紹介|実は知らない種類と特徴
国の数だけ料理があると言われています。
料理とはその国の風土や習慣・文化・国民性が反映され各々の特徴を持っています。
今回は私たちが住む日本の料理について紹介します
【日本料理の特徴】
まずは日本の特徴として
①島国である
②四季が存在する
③湿度が高い
といったことがあげられます。これら3つのことを食文化に落とし込むと。。。
①島国であるため、水資源が豊か
②四季が存在するため、主食となる米や海産物を中心に農耕が発達
③湿度が高いので、噌や醤油などの発酵調味料が作れる
といった感じで、日本独自の料理が生み出してきました。
ただこれだけでは満足しなかった日本人。
日本料理は「目で食べる料理」と言われるように、美味しさや新鮮さだけでなくより「繊細さ」を強く求めるようになりました。
例えば盛り付け方で言えば「山水の法則」と呼ばれる「向こうを高く、こちらを低く」など、素材に手をあまり加えず、自然に逆らわない料理法を採用してきた歴史があるんですね
【日本料理の特徴】
日本料理には地方独特の郷土料理や野菜を中心とした形式でが3つあります
①本膳料理
②懐石料理
③会席料理
本膳料理
室町時代に始まり、江戸時代に大きく発展した日本料理の正式は膳立てです。実はそもそも「食事をとる」という行為に儀式的な意味合いを持たせているのが特徴です。現在では冠婚葬祭の時の料理にその面影がうっすら残っています。
酒の礼式である式三献と、饗の膳は本膳を中心に二の膳、三の膳が添えられているのが基本とされており、五の膳や七の膳まで用意されていることもあります。献立としては一汁三菜が基本です。みなさんもご飯を作る時はこの一汁三菜は健康に気を使ったスタイルですので意識して作ってみてくださいね。
懐石料理
茶懐石ともいい、茶席で出される簡素な料理のことをいいます。この形式を確立させたのはなんと千利休なんです。お茶でが好きな人はお茶にあう料理を広めてお茶を飲んでもらいやすくしたのでしょうか。
そもそも本古来の一汁三菜という食事法を基本にした料理で「旬の食材を使う」「素材の持ち味を生かす」「心配りを持って調理する」といった大原則があるそうです。
会席料理
室町時代に宴会料理として発達したものが、江戸時代後期に民の間で盛んになった料理と言われています。基本的には財を成すようになった商人たちが礼儀に縛られず、贅沢な料理を豪華な食器で楽しもうと作られた形式なんですね。徳川家康の時代には「士農工商」と言われていた時期がありましたが、一部のお金持ちの商人は武士と同等の身分があったと言われています。現在も宴会の料理として使われています。
他にも普茶料理や卓袱料理などもあります。また各地方独特の料理である郷土料理というものもあります。
【日本料理のマナー】
食事をする場面なら国に関係なくマナーを知らなければ恥を書くことになり必ず覚えておかなければなりません。ここでは日本料理のマナーについて紹介します
和室の入室の仕方
①開ける側の逆の手を襖の取っ手にかけ、少し開けてから手を下に下ろして、体の中央まで開ける
②敷居を踏まないように、ひざま空いて室内に入る
③上座に背を向けないようにして襖に近いほうの手で体の中央まで閉める
④着席したら食事が始まるまで静かに待つ
食事の席で
①背中を丸めたりするなどだらしない姿勢を取らない
②器の受け渡しには持った方の手に軽くもう片方の手を添える
いかがでしょうか
マナーは基本的なことは共通なはずではありますが、国の料理や文化に影響を受けやすい部分がありますので、一度自分で調べておいた方がいいでしょう。
【日本料理を食べる時のコツ】
食材によっては食べやすいものや食べにくいものがありますよね。日本料理は他の料理とは違い、幼いことから慣れ親しんでいるお箸を使って食事をすることがほとんどです。ここでは綺麗に見える食べ方やお箸の使い方を食材別で紹介します。
前菜
前菜は季節感を出すために素材選びや調理法は工夫されています。職人も必要以上に盛り付けにこだわっている場合があります。なのでその盛り付けを崩さないように端からお箸をつけていくのが基本的です
刺身
油の少ないものから食べていきましょう。例えば、鯛やヒラメがそれに当たります。
焼き魚
昔から焼き魚を食べるのが苦手だと思う人は多いでしょう。焼き魚は姿焼きと切り身の2種類があるのを知っていましたか。
切り身の場合は左からお箸をつけましょう。
姿焼きははじめにレモンなどがついている場合がありますので、絞ったあとは中骨の上側の身にお箸をつけて頭から尾へと順に食べましょう。食べ進んでいくと骨が出てきます。骨は皿の奥に追いやって隅にまとめておきましょう。
茶碗蒸し
スプーンが出される場合は金属音を立てないように気をつけましょう。
どうでしょうか。意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。
友達とご飯に行くときも相手に不快な思いをさせないためにも覚えて置いて損はありませんよね。
普通は学校では教えてくれないことばかりですが、神戸国際調理製菓専門学校では校外研修としてテーブルマナーの授業のためにホテルにご飯を食べに行く授業があります。
一流の料理人になるためにも知らなければならないことばかりです。