パティシエの専門学校に行くメリット
初めに言っておくとパティシエになるために専門学校への進学は必須ではありません。
ではなぜパティシエを目指す人は専門学校へ進学をするのでしょうか?
将来パティシエを目指したいけど、専門学校に通うメリットってあるのかな?専門学校に通ったらどんなことを学べるんだろう?
大学への進学と迷っている人にとっては重要なポイントですよね。
大学では得られない体験や有利になる可能性の高い点など、専門学校で学ぶことで得られるメリットを紹介します
《メリット①》より実際の現場に近い環境であるため
在籍年数、カリキュラムの内容、資格取得数、就職のサポート制度の違いなど、比較する点はたくさんあります。
卒業までの数年間を実習メインでカリキュラムを組んでいる専門学校であれば、大学とはことなり毎日の授業で少しずつ器具の扱いや調理方法、効率の良い工程を覚えることができるのが大きな違いです
大学では
大学では実習もありますが、一般教養を学ぶ必要があり、試験対策も含めかなりの時間がとられてしまい、実習時間が専門学校に比べて短いです
もちろん社会に出たときに学んだことが生かせる場面が多々あるはずですし、一般的にも専門卒より大卒の方が優れているという認識はまだまだあるのもまた事実です。
しかしパティシエを目指すという一点においては、やはり特化して学べる方が都合がいいポイントが多いでしょう
専門学校では
「実際に手を動かし、たくさん経験と技術を身に着けること」に重きを置いています。
卒業後、就職先で即戦力となる人材を育成することが専門学校の目的であるため、おのずと授業も「現場で通用するレベル」を目指したものになっているのです。
お菓子作りはたくさんの調理器具や食材を扱わなければいけませんが、頭で覚えるだけではなかなか身に付きにくいものですよね。
《メリット②》外来講師が多い
パティシエの専門学校では、授業を受け持つ講師が今も現役でお店に立つパティシエである場合が多く、就職後のリアルな現場を想定した授業を受けることができます。
このように憧れの職人や有名な講師陣から直に技術を学ぶチャンスは専門学校ならではと言えます。
『トップパティシエとは』の記事でもお伝えしましたが、彼らのほとんどはパティシエの専門学校を卒業しています
また、学校で働くスタッフや事務員の人たちは、元々専門学校の卒業生だったという場合も多く、生徒の立場に立ったアドバイスや就職の相談などにも気軽に応じてくれます。
《メリット③》業界とのつながりが強い
製菓の専門学校はこれまで数多くの卒業生を輩出し、現在国内外で幅広く活躍している人もたくさんいます。
企業やお店など、学校自体が製菓業界と太いパイプで繋がっているため、未経験からパティシエを目指すよりもチャンスが多いと言えます。
また、学校で一緒に学ぶ同級生や先輩、後輩も同じ未来の業界人。
縦の繋がりだけでなく横の繋がりも幅広く人脈を作っていけるのが専門学校に進学する1番のメリットとも言えるかもしれません。
《メリット④》資格取得がしやすい
『【解説】パティシエの資格「製菓衛生師」の試験内容や難易度について』の記事でもお伝えしましたが、パティシエの資格として代表的なので製菓衛生師と呼ばれる国家資格です
パティシエになるために必須ではありませんが、自身の技術力の証明にもなる「製菓衛生師」と「菓子製造技能士」といった資格取得を専門学校であれば在学中に目指すことができます。
通常は数年の実務経験が必須の受験資格となりますが、専門学校であれば在学中の年数がそのまま実務経験年数としてカウントされるため、独学に比べて資格取得がしやすくなっています。
《メリット⑤》学内コンテストや企業とのコラボレーションに積極的
製菓の専門学校では、授業の一環としてこれまで学んだ技術を活かしたイベントが定期的に催されています。
文化祭や卒業発表、期末のテストだけではなく、実際のお店や企業とコラボレーションした創作コンテストや、学内併設のカフェなどを使い一般のお客様に向けた商品販売など、内容は学校によって様々です。
コンテストはチーム戦だったり個人戦の場合があったりと、クラスメイト同士お互いを刺激しあうことでモチベーションの維持や向上心アップにもつながります。
企業との合同企画では実際に働いている人たちと関わることもできるので、卒業後の人脈づくりにもなります。
2年間お菓子を勉強する製菓スペシャリスト本科では企業とのコラボレーションして商品化を目指すことを接触的に行っています
まとめ
将来、製菓の業界へ進みたいと決めている人にとってはメリットの方が多いのではないでしょうか。
もちろん、学校によって出来ることが異なる場合も多いので、パンフレットや学校ウェブサイトだけでなく、体験入学やオープンキャンパスなどに参加して自分に合った学校を見つけましょう。
体験入学だけでは分からない普段の様子は、ぜひ平日の授業見学や相談会にも行ってみることをおすすめします。
また、専門学校では、社会人向けのコースや夜間コースが開設されていることも多く、実際に働きながらスキルを磨く人や、再就職で学びなおす人もたくさんいるようです。
一度大学へ進学したけれど、卒業後に短期のコースで集中的にスキルを身に着ける人、未経験でパティシエの見習いとして働きながら夜間の授業で技術を補っていく、など学び方も人それぞれです。
先述のように学校のスタッフは元学生だった場合も多いので、不安な点や将来のことなど、気になる所はぜひ質問・相談してみてください。きっと力になってくれると思います。