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【解説】パティシエの資格「製菓衛生師」の試験内容や難易度について

パティシエとしてレストランや洋菓子店で働くのを目指しているなら、製菓衛生師は取得しておきたいですよね。

もちろんこの資格をもつと自分のパティシエとしての実力や技術の証明になります。

そして将来、自分のお店を持ちたいと考えている人にも取得をおススメしたい資格です。

しかし、製菓衛生師の資格がなくても、パティシエにはなれます。

ではなぜ製菓衛生師という国家資格があり、たくさんの人がこの資格の取得を目指すのでしょうか?解説をしていきます。

製菓衛生師になるためには

製菓衛生師になるためには、試験に合格する必要があります。

製菓衛生師の資格をとるための受験資格はふたつあります。

  • パティシエの専門学校を卒業し、受験資格を得る方法
  • 働きながら経験を積み、独学で試験に合格する方法

製菓衛生師養成施設の専門学校で受験資格取得に必要な単位を取得すると自動的に受験資格が得られます。

本校の製菓スペシャリスト本科製菓衛生師科で受験資格を取得することができます。

それ以外の方は中学校卒業以上の学歴があり、2年以上の製菓製造業での実務が無ければ試験を受けることができません。

パティシエの資格「製菓衛生師」の資格の概要

製菓衛生師の試験はペーパーテストのみで実技はありません。普段働いていれば分かる内容から、法律に関する問題もあります。試験科目の内容はこちらです。

分野問題数
1衛生法規3問
2公衆衛生学9問
3栄養学6問
4食品学6問
5食品衛生学12問
6製理論及び実技18問
7製菓実技6問
製菓実技は「和菓子」「洋菓子」「製パン」の3つの分野から1つ選択しておこないます。
(すでに「菓子製造技能士」の資格をもっているばあいが、⑹と⑺は免除になります。)

すべて4択問題の選択式ですが、勉強しないと答えられない問題も少なくありません。

試験は、年一回しかないので気合をいれて勉強しましょう!

製菓衛生師の資格を取得したらこんなメリットがあります!

将来の年収にも影響をあたえる資格のため、苦労してとる価値は大いにあります!

資格があるだけで、職場の接遇がまるっきりかわります。

・働き先の幅が広がる
大手は資格必須の場合が多く、資格があるかないかで待遇や給与が大きく違ってきます。

・独立・開業の際に役たつ
製菓衛生師がいるかいないかで、店を開業したときの信用度が違ってきます。製菓衛生師の資格があれば、食品衛生管理者も無試験で取得可能になります。

・海外ビザが簡単に取得できる
将来、海外で働きたいと考えている方は、製菓衛生師の資格があれば就労ビザが簡単におります。国家資格の強みですね。

製菓衛生師の試験は難しい?難易度と試験対策

受験資格をえたら、次は試験に合格する必要があります。

結論からいうと、しっかり勉強すれば誰でも取得できる難易度です。

国家資格のなかでは、割と取得しやすいほうですね。専門学校で勉強した人たちの合格率は100%近く、ほぼ受験生全員が合格しています。

合格ラインは6割以上です。ただし全体で6割を超えても、ひとつの科目でも0点をとると不合格になるので、まんべんなく勉強しましょう!

ちなみに、毎年の合格率は70~80%で推移しています。

製菓衛生師試験の勉強方法

専門学校で学ぶ場合は、学校のカリキュラムに製菓衛生師になるための授業が組み込まれているため、それに沿って勉強しましょう。問題は独学で受験を考えている方です。

働きながら製菓衛生師を目指せる?』でもお伝えした通り独学でも十分合格は可能な資格です。

勉強方法は、何度も繰り返し問題を解く!これ以外にありません。

勉強期間は3か月から6か月を目安に、計画的に勉強しましょう。

暗記は必須なので、忙しくても毎日1時間は勉強に充てる時間を確保するのがベストです。

都道府県のHPで過去問を公開していますので、まずは全問正解するまでひたすら解く、間違いを暗記、解くことをおすすめします。

試験対策について

イメージしやすいように、関西広域連合の製菓衛生師の試験を貼りますね。

令和2年度の試験がアップされていますので、腕試しに解いてみてはどうでしょう。

オススメは、参考書を1冊、過去問題集を1冊買うことです。

製菓衛生師の資格は、就職にも役立ちます。

それ以上に、安全な食品をお客様に提供するための正しい衛生管理の知識も身につけられます。

製菓のスキルと知識を身につけられる製菓衛生師資格取得の一番の近道は専門学校です。

神戸国際調理製菓専門学校では1年で取得できるうえ、各項目内容を講義でしっかり学べますので、独学よりおすすめです。

またパティシエの専門学校にもいろいろあり『製菓専門学校が教える!通信課程のメリット・デメリット』もの記事でもお伝えしましたが、通信課程で受験資格を取得することができるところもありますので合してチェックしてみてください。