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パティシエの働き方とは?転職はアリ?

子どものなりたい職業ランキングでも常に上位にランクインしている「パティシエ」の仕事ですが、現実的に見ると、体力的な面など気になる点も多いですよね。

今回はパティシエの転職・働き方についてご紹介していきます。

■パティシエの仕事内容とは

パティシエとパティシエールの違いとは?」でもお伝えした通り、一言に「パティシエ」と言っても、その仕事内容は働く場所やお店の形態によって実に様々です。

個人で経営しているケーキ屋さんの場合、お客さんが注文するケーキを詰めてお会計をする販売から、店舗の掃除、ケーキやお菓子作りに必要な材料を発注したり、届いたものを運んだり…パティシエと言っても、ケーキを作るだけが仕事ではありません。

自分でお店を持ちたいと考えている人はこれに加えて、お店の経営やスタッフの教育なども行います。

■パティシエとしてつらいときは転職もアリ?

結論からいうと転職はアリです。

パティシエとは|知っているようで知らないパティシエのこと』でもお伝えしましたが、パティシエと言っても色々な人がいます。

野球選手にもピッチャーやバッターがいるように、パティシエにも結婚式場で働く人もいれば、レストランで働く人もいます。

業種も違えば仕事内容も違います。

自分がここでなら輝けるという場所がもしかしたらあるかもしれません。

そのための転職であれば、積極的に行ってもいいと思います。

■パティシエが転職する理由

せっかくパティシエとして就職できたのに、お店を辞めてしまう人は、実際にどれくらいいるのでしょうか?

実は、新卒で採用されたパティシエが1年以内に転職・退職してしまう率は7割ほどと言われているんです。

新しい環境を求めて別のお店に転職する人もいれば、全く別の業界に進む人、体力のいる仕事で体を壊してしまい一度パティシエの仕事を離れる決断をした人もいます。

ここからは、転職を決断した人のよくある理由をいくつかご紹介します。

(1)スキルアップのため

パティシエを目指す人の多くは「将来、自分のお店を持ってみたい」と考えているのではないでしょうか?

そんな野心を持っている人の多くは、「もっと自分の求めるスキルを磨ける環境に行きたい!」と転職を決意するようです。

中にはスイーツの本場であるヨーロッパに海外留学をするという人もいます。

(2)人間関係や仕事内容に不満があるため

パティシエに限らず、どんな職場でも起こりえることですが、やはり人間関係の問題は転職のきっかけになりやすいようです。

上司や先輩の教え方や、お店の方針と合わないということを理由に転職を決意するという人も多いのだそう。

また、華やかなパティシエ業界ですが、実際は地道な作業や体力の必要な業務がほとんどです。

何キロもある小麦粉や砂糖を1日に何回も運ぶことや、立ちっぱなしで下処理作業をひたすらこなさなければいけないこともあります。

■パティシエの転職先

パティシエと聞くと洋菓子店やケーキ屋さんを考える人も多いですが、パティシエの活躍場所はそれ以外にもたくさんあることをご存知ですか?

転職後もパティシエとして働きたいと考えている人は、これから紹介する働き方も検討してみてはいかがでしょう。

(1)レストランやカフェ

ケーキやスイーツを作りたいのであれば、何もケーキ屋さんだけではありません。

レストランやカフェでは食事の後にデザートメニューがあることがほとんどですよね。

お店によってはデザート専門のパティシエを募集している所もあるので、気になるお店に問い合わせてみるのも良いでしょう。

(2)ホテル

ホテルではディナー会場の他にレストランや喫茶スペースが併設されている所も多く、厨房では有名なシェフやパティシエが働いていることも。もっとキャリアを伸ばしたい、一流の先輩に指導してもらいたいと考えている人にはおすすめの転職先です。

(3)結婚式場

ウェディングケーキを自分たちの会場で作っている式場も多く、大きく華やかなウェディングケーキやデザートビュッフェコーナーなど、パティシエとしては作り甲斐のある職場と言えるでしょう。

(4)企業のスイーツ開発部門

ある程度スキルや経験を積んでいる人であれば、コンビニやスーパーなどで売っているスイーツを作っているメーカーの商品開発部門に応募してみるという手もあります。日々新しいスイーツを作る喜びは、パティシエとしても大きな成長に繋がりそうです。

(5)大手洋菓子店などの工場

接客が苦手だけど、お菓子作りは楽しいから続けたい…そんな人には工場勤務を検討しても良いかもしれません。大きな洋菓子店などはセントラルキッチンでケーキを作って出荷しています。工場でのケーキ作りは仕事の内容もある程度決まっていることが多い為、体調を崩してしまい一度退職してしまった場合には融通を聞いてくれる可能性もあります。

(6)お菓子作りの教室

人と話すことが好きという方なら、お菓子作り教室への転職も良いかもしれません。

企業が運営する教室もありますし、ある程度技術やスキルがあるのであれば思い切って自分で開業してみるという手もあります。

最近では動画サイトを活用する方法もあるので、働き方を自分で調整することも可能です。

まとめ

いかがでしたか?パティシエの転職と働き方についてまとめてみました。

新卒で採用されたパティシエの約7割が転職や退職を選ぶと説明しましたが、何もネガティブな理由とは限らず、スキルアップとしての転職や、夢の実現のために新たな舞台へ挑戦する人もいます。

また「パティシエになるために専門学校に行く必要性」でもお伝えしたとおり、再度専門学校で学び直す人も増えてきているようです

離職や転職をマイナスととらえずパティシエの働き方は幅広く、学んだ知識や身につけた技術は様々なジャンルやフィールドで活かすことができますので、パティシエとしての経験は決して無駄ではないでしょう。

【解説】パティシエの専門学校に通った人と通わなかった人は何が違うのか?』のブログでも紹介しましたが、専門学校を出たパティシエは仕事を変える時にも、学校や同じ志を持った同志がたくさんいるので気軽に相談してみてくださいね

〇この記事の執筆者〇-

神戸国際調理製菓専門学校

本校は神戸で唯一、調理と製菓が学べる学校です
「一人ひとりの味を、ずっと応援」をコンセプトに調理と製菓、それぞれに幅広い視野をもったプロを育成しています。料理を2年間勉強するコースである調理スペシャリスト本科では調理師免許の他に「介護食士3級」「食育インストラクター」など在学中に最大9種類もの資格を取得可能です。お菓子を1年間勉強する「製菓衛生師科」や2年間勉強する「製菓スペシャリスト本科」では製菓衛生師の受験資格を取得可能です。

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