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食品衛生管理者とは?「なれる方法」や「持っていると有利な調理現場」を紹介します

食品業界で働くことを目指す方なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

コロナのこの時期だから大切!食品衛生管理も調理師の役割です』の記事でもお伝えしましたが食品衛生管理者とは、食品を扱う仕事につきたい方にオススメの資格です。

この資格があれば食品業界で重宝され、就職にとても有利になります。

取得するための受験の流れや、取得後の資格の活用法もまとめています。

食品衛生管理者について

食品を扱う仕事につくのであれば、取得しておいて損がない資格です。

資格取得に向け、必要なことを解説しています。

食品衛生管理者とは?

食品や添加物を製造・加工する施設で、食品の衛生を管理する国家資格のことです。

指定の食品を加工・製造するにあたり設置を義務づけられています。

取得するには?受験資格について

食品衛生管理者の取得方法は、指定の講習を受けることで授与されます。

受験資格についてですが、資格を取得するには以下の要件が必須になります。

厚生労働省の概要を引用しましたが、4番の条件以外は講習をうけるだけで取得できます。

  • 1.(1)医師、歯科医師、薬剤師、獣医師
  • 2.(2)学校教育法に基づく大学、旧大学令に基づく大学又は旧専門学校令に基づく専門学校において医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学の課程を修めて卒業した者
  • 3.(3)都道府県知事の登録を受けた食品衛生管理者の養成施設において所定の課程を修了した者
  • 4. (4)学校教育法に基づく高等学校若しくは中等教育学校若しくは旧中等学校令に基づく中等学校を卒業した者又は厚生労働省令の定めるところによりこれらの者と同等以上の学力があると認められる者で、食品衛生管理者を置かなければならない製造業又は加工業において食品又は添加物の製造又は加工の衛生管理の業務に3年以上従事し、かつ、都道府県知事の登録を受けた講習会の課程を修了した者

※(4)により食品衛生管理者となるための要件を満たした者については、衛生管理の業務に3年以上従事した製造業又は加工業と同種の業種の施設においてのみ食品衛生管理者となることができます。(厚生労働省HP・食品衛生法第48条第6項引用)

養成施設とは?

「食品衛生管理者の養成施設に通う」ことで受験資格を満たすとあります。

具体的にいうと、養成施設とは指定の大学を卒業すると受験資格が得られるということです。登録校は全国で200校あります。現在は大学のみで、専門学校の登録校はありません。一覧については、厚生労働省のHPにのっていますので、チェックしてみるといいでしょう。

大学に通うことが難しい人が食品衛生管理者になるには?

自分は指定の大学をでていないから受験資格がないと思っている方。

下の条件さえクリアすれば、受験可能なのであきらめずに資格取得に向けがんばりましょう!

・最終学歴が高校卒業以上であること

・指定の施設で衛生管理業務の経験が3年以上あること

食品管理者の仕事とは?

資格内容は、「食品をあつかう職場で主に加工・製造の衛生管理を監督すること」だと理解できたと思います。

では、実際にどんな職場でどんな風に仕事するのか解説していきます。

どんな仕事で活用できるの?

食品衛生管理者の主な職場はこちらです。

・食品メーカー

全粉乳や、加糖粉乳、調整粉乳、食肉製品、魚肉ソーセージ、放射線照射食品、食用油脂、マーガリン、ショートニング、添加物を加工・製造するには必ず食品衛生管理者をおくことを義務付けています。主な仕事は、職場内での食中毒の防止です。

そのため従業員への衛生教育を施し、衛生管理を徹底させます。

万が一、食中毒がおきてしまった場合は、率先して事案の対処にあたるのも管理者の責務です。

・調理施設

食品衛生管理者の設置は必須ではないが、食品を提供するうえでいるにこしたことがないので、このような施設でも優遇されやすいでしょう。

特に学校や病院の調理場においては、優遇されるでしょう。

仕事内容は、職場内での食中毒防止と従業員の衛生教育になります。

よく間違われがちな食品衛生責任者との違いは?

食品衛生管理者と似た資格で、食品衛生責任者という資格もあります。

管理者は「加工・製造」の衛生を管理します。

一方で食品衛生責任者の仕事は「販売・製造」に関しての衛生管理をおこなう資格です。

食品責任者の例をあげると、コンビニで食品を販売するためフライヤーを使うときに、責任者自らが店の衛生管理ができます。

ちなみに食品衛生責任者は、管理者になるより簡単に取得可能です。

だれでも受験可能で、さらに講習会に参加することで取得できます。

特に『【国家資格】調理師免許を紹介!取って損はありません!』のブログでもお伝えした通り、調理師免許を持って入れば手続きのみで取得可能です。

神戸国際調理製菓専門学校の場合、調理師科調理スペシャリスト本科卒業と同時に取得することができます

食品衛生管理者になるには、指定の大学を卒業していない方には長い道のりかもしれません。

しかし取得後は、食品に関する仕事の幅は広がるでしょう。

がんばって取得する価値のある資格なので、ぜひ挑戦してみてはいかかがでしょうか。

〇この記事の執筆者〇-

神戸国際調理製菓専門学校

本校は神戸で唯一、調理と製菓が学べる学校です
「一人ひとりの味を、ずっと応援」をコンセプトに調理と製菓、それぞれに幅広い視野をもったプロを育成しています。料理を2年間勉強するコースである調理スペシャリスト本科では調理師免許の他に「介護食士3級」「食育インストラクター」など在学中に最大9種類もの資格を取得可能です。お菓子を1年間勉強する「製菓衛生師科」や2年間勉強する「製菓スペシャリスト本科」では製菓衛生師の受験資格を取得可能です。

フランス・パリの街並みを再現した1Fエントランスは学生カフェを併設しております。JR元町駅から南に徒歩3分。