学校案内

理事長メッセージ

写真:植木 砂織

調理師・製菓衛生師は食を通じて
人をしあわせにできる仕事、
私もしあわせになれる仕事

本学園の使命は、食の世界で活躍できる人材を養成することはもちろん、一人ひとりの個性を伸ばし、夢を叶えていただくこと。その為に教職員一同がIf I am one of the students”もしも自分が学生だったら“という気持ちを大切にし、学生と業界のニーズの間に立ち、できる限りの情報を提供するとともに様々な機会を用意しています。学生にはそのチャンスを逃さず本学園に入学してからも「チャレンジする姿勢」を忘れないでほしいと私は願っています。

食の世界は常に進化しています。少子高齢化、国際化、IT化がますます進むでしょう。多様化する環境の中で求められる人材は「人々と共働でき、即戦力と成りうる人」そして「夢と希望を持ち、業界に貢献したいという志を持つ人」です。将来に備え自分のしっかりとした軸足を作る為にも本物の技術と知識を身に付けることです。その為には専門学校で学ぶことを考えていただきたいと思っております。

人間と切り離せない大切な「食」に将来関わる仕事をすることに誇りを持ち、その「食」を通じて、世の中の人々を幸せにするために共にがんばりましょう。

学校法人育成学園 理事長・学校長
植木 砂織

私が今、学生に伝えたいこと(理事長インタビュー)

調理・製菓業界の魅力ってなに?

── 調理・製菓業界の魅力ってなんですか?

この業界は日々進化している!これがこの業界の魅力ですね。

── 進化しているとはどういう意味ですか?

イメージとしては上に上にスパイラルしている感じ!
調理・製菓業界はその時その時に食材とか器にも流行りがあって、その流行って実は繰り返しぐるぐる回っているんです。でもただ単に渦を巻いているだけではなくて、色々なところから影響を受けながら業界自体のレベルは上がっているということです。

── 少し難しいです…笑。

ごめんね。要するに、自分で何を吸収して、新しい料理やお菓子を作ってお客様を幸せにするか、調理・製菓業界にはいっぱいそのチャンスがあるということなんです。

── 逆にいうと人を幸せにしたいと思ったらこの業界が一番シンプルでいいかもですね。

本当にそれは思います。でも自分からチャンスを拾っていかないとだめ。

── 理事長はどうやってチャンスをつかんでいったんですか?

例えば、偉い人の話で最後に「何か質問ありますか」って絶対言われるじゃないですか。その時に必ず手を挙げてましたね。勇気がいるけど、その分成長しました。

── 勇気がいることは成長につながると?

絶対にそう。待っていたらだめじゃないかな。学校の中にも山ほどチャンスが眠っていますよ。

一流の料理人・パティシエとは?

── 世の中にはたくさん料理人・パティシエがいますが、一流の料理人・パティシエってどういう人なんですかね?

それにはまず、「一流」という言葉がどういう意味かはっきりさせないといけませんね。

── 理事長が思う「一流」ってなんですか?

「一流」とはより多くの人に高い評価を受けていること。
結局いくら味がよくても評価をされてないと意味がないんです。とてもシンプルですがとても長い道のりだと思います。
でもその為の一番の近道を教えましょう。

── えっ!?なんですか?

それは相手を知ることです。
例えば、私がサッカーチームの監督だったら試合前に相手チームをめちゃめちゃ分析しますね笑 それで弱点を見つけて選手全員に伝えます。

── でも調理人・パティシエでいう相手って誰になるんですか?

それは材料のこと。
例えば塩と一言でいっても「にがりがある塩」と「普通の塩」があるのを知っていますか?昔から青菜をゆでる時は沸騰したお湯に塩を入れてゆでると、青々しくなって食感もよくなるんです。でもそれは昔に「にがりがある塩」を使ってた時の話。「普通の塩」でやってもあまり効果がないんですね。このことを知っているのと知っていないのでは大違いです。

── 相手ってお客様のことだと思っていました。

もちろんお客様のことを考えるのは当たりまえです。食べる人の立場になって、考えられる人がこの業界では大切になってきます。
食べやすい大きさにカットされているか、スプーンの大きさはあっているのか、照明は暗すぎないか。技術以外のところでも考えられる人になるべきですね。

やりたいことがみつからない人へ

── 最近「やりたいことがみつからない」「将来の夢なんかない」っていう学生が多いように思います。どう答えたらいいですか?

一つ言えることはやりたいことなんて急に見つかるものじゃないんです。だから私はとりあえずこう言います。「褒められたことを思い出してごらん」て。

── 褒められたこと?

だれでも1回は褒められたことがあるはず!友達に絵がうまいねって褒められた、だからマンガ家になろう!そのレベルでいいんです 笑。なにが言いたいかっていうと、他人から褒められたことって自分じゃ見えない部分なんですね。その部分って自分の個性だったり長所なんです。つまり他人より優れているその人の武器なんですね。そしてその武器を思う存分振り回す。そしたら自然とやりたいことが見つかっているはず。やりたいことがあれば努力する。努力したらまた新しいことが見えてくる!武器も強い武器に成長していますよ。

── 大変な道のりですね…。

そうですね。でもやりたいこと、なりたいことがあるから努力し、力がついてくる。力がつくと大変さがグッと楽になりますよ。そして、力を身につけるためには工夫すること。その工夫の為に情報が必要になるんです。プロの野球選手でも打率を上げるために日々フォームを改善してるでしょ。たくさんの人に出会ってたくさんの情報を吸収して自分のモノにしてもらいたいですね。