インタビュー(就職課)
井上 一朗先生 インタビュー
毎年ほぼ100%という高い就職率を誇るÉcole CP。変化の激しい飲食業界への就職にどのように取り組んでいるのか、キャリア担当として在校生・卒業生の就職をサポートしている井上先生にお聞きしました。
在校生・卒業生への充実した
就職サポートがÉcole CPの強み。
── 先生がキャリア担当を始めたころと現在とで業界の変化はありますか?
業界における一番の変化は、新入社員の離職の増加ではないでしょうか。就職しても勤務が3カ月も続かないこともしばしばで、それにともない飲食業界全体の人手不足が深刻になってきています。店舗側もやめられてしまっては困るので、完全週休2日制にしたり営業日自体を減らしたりと、社員が働きやすい環境をつくろうと努力しているのが感じられます。
── École CPとしてそれに対応していることはありますか?
まず在校生と就職先とのすり合わせを丁寧に行うことはもちろん、卒業生へのサポートも実施しています。それぞれの職場での悩み相談に乗ったり、転職活動をサポートしたりしているんですよ。これがÉcole CPの特長のひとつでもあると思います。
さらに2021年度より「就職安心サポートシステム」を導入します。卒業時に就職が決まっていない場合でも、就職ができるまで対応します。
一人ひとりの希望や個性を把握し、 就職先をマッチング。
── École CPの就職サポートの強みは何でしょうか。
学生と企業とのマッチングができているところです。そのために、担任の先生も私も、学生一人ひとりに徹底的に向き合っています。お互いに納得いくまでとことん話し合っているからこそ、より学生の希望や特性に合った就職先を見つけることができているんです。
── 実際にサポートを行う際、心がけていることは何でしょうか?
いつも念頭に置いているのは「適材適所」。どの企業なら学生が長く働いてくれるか、学生本人の希望はもちろん、一人ひとりの個性や得意分野を客観的に見て考えます。接客が上手だったり、地道な作業が好きだったり、その技術をきちんと生かせる職場を提案することが大切ですね。この意識が、結果として就職サポートの強みであるより良いマッチングにつながっていると思います。
長く活躍するために、仕事への理解を深めてほしい。
── 学生に将来どのような人材に成長してもらいたいですか?
長く勤め続けられる根性のある人になってもらいたいです。そのためには、私たちサポート側が行う就職先のマッチングも大切ですが、本人の飲食業界の仕事への理解が一番必要だと思います。
── 理想と現実のズレが原因でやめることが多いということですね。
そうです。しかし、そもそもどんな一流のシェフやパティシエでも、最初から何でもできたわけではありません。誰でも皿洗いから始め、先輩から注意され、朝早くから夜遅くまで練習をして、やっと一流と言われるまでになっているんです。自分がこの業界でトップになろうと志すならば、とにかく目の前のことに全力で打ち込まなければならないことを理解してほしいですね。なかなかやりたい仕事をさせてもらえないことで、やりがいを感じなくなり、「こんなはずじゃなかった」と業界自体を嫌いになってしまうパターンもあるんですよ。せっかく努力をして知識や技術を得たのですから、もうひと踏ん張り頑張ってもらえたらと思います。
業界を盛り上げるために、「適材適所」を続けたい。
── キャリア担当として、これからどのような取り組みをしていきたいですか?
今後の飲食業界を盛り上げるためにも、学生の離職率を下げる努力をしていきたいです。学生が「この店で働けてよかったな」、店舗側も「この子を雇ってよかったな」と、思えるようなマッチングができるとうれしいですね。そのためにこれからも適材適所を心がけて、やりがいを感じられる職場を学生に提案していきたいですね。また、サポートとしてアルバイト先やインターンシップ先の斡旋も行っています。実戦練習としてもですが、仕事への理解を深める目的でも、学生に利用してほしいですね。